秋の山野草たち

秋の山野草和のお稽古

本日の花材は、竜胆・薄・女郎花・吾亦紅・小菊・藤袴

今回は花材の種類が多く、秋の山野草がいっぱいでした。
全部で6種類。漢字で書かれた花の名前、分かりますか?

竜胆(りんどう)
紫色の釣鐘型の花が、竜胆です。リンドウ科リンドウ属。竜胆は日本原産の多年草で、日本全国の野山などに自生しています。竜胆の草丈は約15~40センチですが、品種改良によって、1メートルくらいの高さの竜胆も存在します。竜胆は、群生ではなく単独で自生しています。また、古来より漢方薬として人々に重宝されてきた歴史を持っています。竜胆には約400種類もの品種があります。日本に出回っているのは18種類くらいです。

矢羽薄(やばねすすき)
秋を代表する植物で秋の七草の一つ。矢羽薄は緑の葉に、ポイントとなるような斑が入っています。イネ科・ススキ属。耐寒性と耐暑性が強く、全国どこでも見かけることが出来ます。群生して背丈もかなり大きくなり、2mほどに成長する場合もあります。色あいも葉のかたちもさまざまな品種があります。

女郎花(おみなえし)
黄色い粟粒のような形の花が女郎花です。秋の七草の一つ。女郎花は沖縄を除く日本全土から中国、東シベリアに分布する多年草です。100~150cmの草丈に生長して小さな黄色い花を咲かせます。花は15~20cmほどでまとまって咲くのが特徴です。乾燥させて煎じたものは「肺醤(はいしょう)」という生薬になり、解熱や解毒作用があります。

吾亦紅(われもこう)
渋い赤色の小花が集まって咲いているのが吾亦紅です。実はこの部分は花びらではなく、葉が変化した萼(がく)と呼ばれる部位になります。バラ科ワレモコウ属の多年草。日本、朝鮮半島、中国大陸、シベリア等に分布しています。「われもこうありたい」という思いを込めて名付けられたといわれています。

小菊(こぎく)
小さな白い花が菊です。小菊は花の直径が1センチメートルから3センチメートル。キク科キク属の一年草または多年草植物。名前の由来は、行き詰まるという意味の「窮まる(きわまる)」を語源とするもので、1年の最後に咲くことから名付けられたとされています。菊という漢字は、中心に向かって巻き込むように咲く花の形を、手のひらに米をおいて握った様子になぞらえたものです。

藤袴(ふじばかま)
美しい藤色の花は藤袴です。藤色で形が袴のようであることから、和名は藤袴。3つに裂けて左右対称に生えている葉っぱと雄しべが糸のように突き出ている花が藤袴の特徴ですは、キク科・ヒヨドリバナ属に分類される多年草。秋に鑑賞して楽しむ秋の七草の1つとして、奈良時代より前から親しまれています。

秋の山野草

秋の七草とは

さて、本日の花材の中には秋の七草が3つ入っていました。秋の七草とは・・・

萩(ハギ)尾花(オバナ)桔梗(キキョウ)葛(クズ)撫子(ナデシコ)藤袴(フジバカマ)女郎花(オミナエシ) ※尾花は薄(ススキ)のこと。

一般的には、万葉の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が二首の歌に詠んだことから、日本の秋を代表する草花として親しまれるようになったとされています。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
(山上憶良 万葉集  一五三七 巻八)
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
(山上憶良 万葉集  一五三八 巻八)

「朝貌の花」は、「朝顔」「木槿(ムクゲ)」「桔梗」「昼顔」など諸説ありますが、一般的には「桔梗」を指すとするのが有力です。

春の七草は七草粥としていただきますが、秋の七草は鑑賞して風情を楽しみます。
山野草は、季節感を表現する茶花としても使われますが、野に咲く自然な姿を活かして生けることで、家の中にいながら、日本の細やかな四季のうつろいを感じられて、心が和みます。

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