陛下62歳 誕生日会見 皇室の情報発信に異例の言及も
『
誕生日に先立ち、天皇陛下は、記者会見に臨まれた。
およそ45分間の会見では、コロナ禍や長女・愛子さまの成年、小室眞子さんの結婚などについて、考えを述べられた。
陛下「いつの間にか、二十歳という年齢を迎え、大人の仲間入りをすることになったことを、感慨深く思いました」
陛下は、2021年12月に、成年皇族としての行事を終えた愛子さまについて、「日ごろから、多くの人々に助けられ、支えられているということに、愛子が感謝の気持ちを持っていることを、親としてもうれしく思っています」と父親としての心境を述べられた。
長引くコロナ禍で、この1年、オンラインによる全国各地への訪問を重ねてきた陛下は、生活の困窮や孤立などで、苦労を重ねる人々を案じ、「今しばらく、誰もがお互いを思いやりながら、痛みをわかち合い、支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を、忍耐強く乗り越えていくことができるものと、固く信じております」と述べられた。
一方、2021年10月に結婚した、めいの小室眞子さんについても、次のように言及された。
陛下「今後、幸せな人生を歩んでいってほしいと思いますが、同時に、この間、多くの方に心配をおかけすることになったことを、心苦しく思っています。皇室に関する情報をきちんと伝えていくことも、大事なことと考えています」
また、結婚をめぐる週刊誌報道や、インターネット上の書き込みについての質問には、自由な表現は「尊重すべきもの」としたうえで、一般論と前置きし、「他者に対して意見を表明する際には、時に、その人の心や立場を傷つけることもあるということを、常に心にとどめておく必要がある」と述べられた。
皇室の情報発信に触れられた背景について、フジテレビ社会部・宮内庁担当の宮崎千歳記者は、「陛下が皇室の情報発信に言及されるのは、異例のことです。皇族の結婚をめぐって、さまざまな意見があり、ネットでの中傷などにも及んだことに、陛下は深く心を痛められていて、国民と皇室との信頼関係の大切さや、異なる意見も尊重される寛容な社会を願う強い思いが、今回のおことばに込められていると考えられます」と話した。
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/
』
「皇室」カテゴリーの関連画像